毎年必ず必要となる自動車保険。少しでも保険料を安く抑えたい、あるいは何かお得な特典があれば嬉しいと感じる方は多いでしょう。
「自動車保険の見積もりをポイントサイト経由ですると、ポイントがもらえるって本当?」「保険料を安くしつつ、賢くポイ活もしたい」といった疑問をお持ちの方へ。この解説では、自動車保険とポイントサイトの関係、そして自動車保険を契約する際に賢くポイントやキャッシュバックを獲得する方法について、詳しくお伝えしていきます。
自動車保険の見積もり・契約でポイントサイトのポイントは貯まる?
2025年7月現在、主要なポイントサイトにおいて、「自動車保険の見積もり」や「新規契約」で直接ポイントサイト独自のポイントを獲得できる案件はほとんどありません。 過去には一部のポイントサイトで自動車保険の一括見積もり案件が掲載されていた時期もありましたが、現在では多くが終了しているか、還元ポイントが0円となっています。
これは、保険商品が金融商品であり、契約のハードルが高いことや、各保険会社が独自のキャンペーンに注力していることなどが理由として考えられます。
「ポイントサイト案件は無し」が現状
もしポイントサイトで自動車保険の見積もり案件を見つけても、詳細ページで還元ポイントが「0円」と表示されている場合がほとんどです。そのため、自動車保険の契約でポイントサイトのポイントを直接狙うのは、現時点では現実的ではありません。
自動車保険をお得にする「ポイント還元」や「キャッシュバック」の仕組み
ポイントサイト経由で直接ポイントを獲得することは難しいですが、自動車保険には保険会社独自のポイント還元やキャッシュバック、割引制度が充実しています。これらを賢く活用することで、実質的な保険料を抑えることが可能です。
1. 保険会社独自のポイント還元サービス
一部の自動車保険会社は、契約や保険料の支払いで提携ポイントが貯まるサービスを提供しています。
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三井ダイレクト損保「Vポイントが貯まる自動車保険」
- 三井住友カードと提携しており、三井住友カードで保険料を決済すると、最大3.0%のVポイントが貯まります。
- 2025年4月1日以降の保険始期契約から、通常のカード利用で貯まるポイントに加えて、保険料の2%が上乗せされる改定が行われました。例えば、プラチナプリファードなど還元率1%のカードで決済すると合計3.0%還元、通常0.5%還元のカードで決済すると合計2.5%還元となります。
- 年間保険料が10万円の場合、最大3,000円分のVポイント還元があるため、実質的な保険料の値引きと同様の効果が得られます。
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ドコモの自動車保険(イーデザイン損保)
- dアカウントユーザー向けに、保険加入に伴うdポイントが最大2%付与されます。
- さらに、dカードで保険料を支払うと1%のdポイントが貯まるため、合計最大3.0%のdポイントが貯まる可能性があります。
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楽天損保の自動車保険
- 楽天損保で自動車保険に加入すると、保険料の1%相当の楽天カード利用ポイントが楽天カードから進呈されます。
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その他(コストコ、エムアイカード、WAON POINT、nanacoなど)
- 三井ダイレクト損保では、コストコグローバルカード(リワード)、エムアイカード(エムアイポイント)、イオンのほけん相談(WAON POINT)、nanaco(nanacoポイント)など、特定の提携カードや会員向けにポイント還元を提供する保険商品もあります。
2. 自動車保険一括見積もりサイトの特典
複数の保険会社の見積もりを一度に比較できる「自動車保険一括見積もりサイト」では、見積もりを完了するだけで独自のプレゼントキャンペーンを実施していることがあります。
- インズウェブ自動車保険一括見積もり
- 無料見積もりを完了すると、ハーゲンダッツミニカップ2個またはケンタッキーフライドチキン オリジナルチキン2ピースなどのプレゼントがもらえるキャンペーンを定期的に実施しています(2025年7月現在)。
- 楽天自動車保険一括見積もり
- 無料見積もりを完了し、アンケートに回答すると「選べるプレゼント」がもらえるキャンペーンを実施しています(2025年7月現在)。
これらのプレゼントは、ポイントサイトのポイントとは異なりますが、実質的なメリットとして活用できます。
3. 安全運転でキャッシュバック・割引サービス
一部の自動車保険では、安全運転をすることで保険料が割引になったり、キャッシュバックを受けられたりするサービスを提供しています。
- ソニー損保「安全運転でキャッシュバックプラン GOOD DRIVE」
- 専用アプリで運転データを計測し、安全運転スコアに応じて、保険料の最大30%がキャッシュバックされるプランです。
- キャッシュバック額は数千円〜1万円以上になることもあり、安全運転を心がける方にとっては非常に大きなメリットとなります。
4. クレジットカード決済によるポイント還元
自動車保険の保険料は、年間で数万円〜十数万円と高額になることがほとんどです。保険料をクレジットカードで支払うことで、そのクレジットカードのポイントを貯めることができます。
- 高還元率カードの利用: 通常のカード利用で1%以上の還元率があるクレジットカードで支払えば、数千円分のポイントを獲得できます。
- 公共料金支払いでのボーナス: 一部のクレジットカードでは、公共料金や保険料の支払いでボーナスポイントが付与されるキャンペーンを実施していることもあります。
自動車保険選びのポイントと注意点
ポイント還元やキャッシュバックも魅力的ですが、自動車保険選びで最も重要なのは「補償内容」と「保険料」のバランスです。
1. 補償内容の比較が最優先
ポイント還元率だけで保険を選ぶのは危険です。万が一の事故の際に、必要な補償が受けられないようでは意味がありません。
- 対人賠償・対物賠償: 無制限が基本です。
- 人身傷害・搭乗者傷害保険: ご自身の補償です。
- 車両保険: 車両の損害を補償します。必要性や免責金額を検討しましょう。
- ロードサービス: 事故や故障時のサポート内容も確認しましょう。
2. 複数の保険会社で見積もり比較
保険会社によって保険料や補償内容、割引制度が大きく異なります。必ず複数の保険会社から見積もりを取り、比較検討しましょう。一括見積もりサイトを活用するのが便利です。
3. インターネット割引・各種割引の活用
ネット型自動車保険は、代理店型に比べて保険料が割安な傾向があります。また、以下のような様々な割引制度があります。
- インターネット割引
- 無事故割引(ノンフリート等級)
- ゴールド免許割引
- エコカー割引
- 新車割引
- ASV(先進安全自動車)割引
- ドライブレコーダー割引
- 早期契約割引
これらの割引を最大限に適用することで、保険料を大きく抑えることができます。
4. 契約期間と更新のタイミング
自動車保険は通常1年契約で、毎年更新が必要です。更新のタイミングで、現在の保険内容や保険料が最適かを見直す良い機会となります。
まとめ
2025年7月現在、自動車保険の「見積もり」や「新規契約」で、ポイントサイト独自のポイントを直接獲得できる案件はほとんどありません。
しかし、自動車保険には、
- 三井ダイレクト損保(Vポイント)、ドコモの自動車保険(dポイント)、楽天損保(楽天ポイント)など、保険会社独自のポイント還元サービス
- インズウェブや楽天自動車保険一括見積もりなど、一括見積もりサイトのプレゼントキャンペーン
- ソニー損保の「安全運転でキャッシュバックプラン」など、独自のキャッシュバックや割引制度
- 高還元率クレジットカードによる保険料支払いでのポイント獲得
といった、様々な形でお得になる仕組みが存在します。
ポイント還元も重要ですが、最も優先すべきは「ご自身に合った補償内容」と「納得できる保険料」です。複数の保険会社から見積もりを取り、補償内容をしっかり比較した上で、これらのポイント獲得方法を賢く活用し、実質的な保険料を抑えて、最適な自動車保険を選びましょう。
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