実質2,000円の自己負担で、豪華な返礼品がもらえて税金の控除も受けられる「ふるさと納税」。すでにお得な制度として広く知られていますが、実はもう一段階、さらにお得にする方法があることをご存知でしょうか。
その方法とは、「ポイントサイト」を経由してふるさと納税サイトで寄付をするという、たった一つの手間を加えることです。
「ふるさと納税で、さらにポイントまで貯まるの?」「どのサイトを使えばいいのか分からない…」と感じる方も多いかもしれません。ご安心ください。この記事では、ポイントサイトの仕組みから、おすすめのサイト、具体的な利用手順、そして失敗しないための注意点まで、初心者の方にも分かりやすく、そして詳しく解説していきます。
この記事を読めば、今年のふるさと納税から、あなたも「お得の達人」になれるはずです。
なぜお得?ふるさと納税でポイントサイトを経由する仕組み
そもそも、なぜポイントサイトを経由するだけでポイントがもらえるのでしょうか。その背景には、ポイントサイトとふるさと納税サイトとの「広告」の関係があります。
「さとふる」や「楽天ふるさと納税」といったふるさと納税サイトは、より多くの人に自分たちのサイトを利用してもらうため、ポイントサイトに広告を掲載しています。私たちがその広告をクリックしてふるさと納税サイトへ移動し、寄付を完了させると、ふるさと納税サイトからポイントサイトへ広告費が支払われます。そして、ポイントサイトはその広告費の一部を、利用してくれた私たちに「ポイント」として還元してくれるのです。
これは決して怪しい仕組みではなく、利用者・ポイントサイト・ふるさと納税サイトの三者すべてにメリットがある、立派なビジネスモデルです。
この仕組みを利用することで、私たちはふるさと納税において、以下の「お得の三重取り」を実現できます。
- 自治体からの「返礼品」
- 所得税・住民税の「控除・還付」
- ポイントサイトからの「ポイント」
普通に寄付するだけでは得られない3つ目のメリットを、一手間加えるだけで享受できる。これが、ふるさと納税でポイントサイトを使わない手はないと言われる最大の理由です。
【2025年最新】ふるさと納税におすすめのポイントサイト比較
「どのポイントサイトを使えばいいの?」という疑問は、誰もが最初に抱くものです。ここでは、主要なふるさと納税サイト(さとふる、楽天ふるさと納税、ふるなび等)と提携している代表的なポイントサイトと、その還元率の目安を比較しました。
還元率は常に変動するため、寄付の直前に必ずご自身で各ポイントサイトを確認することが重要ですが、サイト選びの参考にしてください。
ポイントサイト名 | 特徴 | 主要ふるさと納税サイトの還元率(目安) |
---|---|---|
モッピー | 会員数1,000万人超の最大手。キャンペーンが豊富で、高還元率案件も多い。交換先も多彩。 | 楽天ふるさと納税: 1.0%, さとふる: 1.5%〜 |
ハピタス | シンプルなサイト設計で初心者にも使いやすい。1ポイント=1円で分かりやすく、高還元で安定している。 | 楽天ふるさと納税: 1.0%, さとふる: 1.5%〜 |
楽天リーベイツ | 楽天が運営するポイントバックサイト。楽天ふるさと納税はもちろん、多くの公式サイトで楽天ポイントが貯まる。 | 楽天ふるさと納税: 1.0%〜, さとふる: 1.5%〜 |
ポイントインカム | 還元率が高めに設定されることが多い。一度上がると下がらないランク制度が魅力で、使えば使うほどお得に。 | さとふる: 2.0%〜, ふるなび: 1.5%〜 |
※上記は一般的な還元率です。キャンペーンや時期によって大きく変動します。
ポイントサイトを選ぶ際は、還元率の高さだけでなく、貯めたポイントを現金や電子マネー、マイルなどに交換しやすいか(交換先の豊富さ)、そしてサイト自体の信頼性も考慮して、自分に合ったサイトを選びましょう。
どの組み合わせが一番お得?ふるさと納税サイトとポイントサイトの選び方
ふるさと納税のお得度を最大化するには、「どのふるさと納税サイト」と「どのポイントサイト」を組み合わせるかが非常に重要です。ご自身のライフスタイルに合わせた最適な組み合わせを見つけましょう。
楽天ユーザーなら「楽天ふるさと納税 × 楽天リーベイツ(or 各ポイントサイト)」
普段から楽天市場でのお買い物が多い方は、この組み合わせが最強と言えるでしょう。「楽天ふるさと納税」は楽天市場のサービスの一部なので、「お買い物マラソン」や「スーパーSALE」の買いまわり対象になります。これらのキャンペーン期間中に寄付をすれば、楽天ポイントの還元率が10倍以上になることも珍しくありません。
さらにポイントサイトを経由することで、そのポイントも上乗せされます。楽天ポイントを集中して貯めたい方は、楽天が運営する「楽天リーベイツ」を経由するのがおすすめです。
PayPayユーザーなら「さとふる × 主要ポイントサイト」
PayPayをメインで利用している方には、「さとふる」がおすすめです。「さとふる」では、特定の日(3日、8日など)に寄付をするとPayPayポイントの還元率がアップする「さとふるの日」などのキャンペーンを頻繁に開催しています。このキャンペーンとポイントサイトの高還元を組み合わせることで、お得に寄付ができます。
Amazonギフトカードが欲しいなら「ふるなび × 主要ポイントサイト」
「ふるなび」の大きな特徴は、寄付金額に応じて独自の「ふるなびコイン」がもらえる点です。このふるなびコインは、AmazonギフトカードやPayPay残高、dポイントなどに交換可能です。もちろん、これとは別にポイントサイトのポイントも獲得できるため、実質的な還元率が非常に高くなる可能性があります。
初心者でも安心!ポイントサイト経由でふるさと納税を行う全手順
実際の利用方法は、驚くほど簡単です。以下の手順に沿って進めるだけで、誰でもお得にふるさと納税ができます。
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お好みのポイントサイトに無料会員登録する
まずは、先ほどご紹介したようなポイントサイトの中から、自分に合いそうなサイトを選んで会員登録を済ませましょう。登録は無料で、メールアドレスなど簡単な情報だけで始められます。 -
ポイントサイト内で利用したい「ふるさと納税サイト」を検索する
登録したポイントサイトにログインし、検索窓で「楽天ふるさと納税」「さとふる」など、利用したいサイト名を検索します。 -
「ポイントを貯める」ボタンをクリックして公式サイトへ移動
検索結果に出てきた広告ページで、ポイントの獲得条件や注意事項をしっかり確認します。内容を確認したら、「ポイントを貯める」といったボタンをクリックしてください。自動的に目的のふるさと納税サイトに移動します。 -
いつも通りに寄付の手続きを完了させる
ふるさと納税サイトに移動したら、あとは返礼品を選んで寄付の手続きを行うだけです。この際、寄付が完了するまで他のサイトに移動したり、ブラウザを閉じたりしないようにしましょう。複数の自治体に寄付する場合は、1件ごとにこの手順を繰り返すのが確実です。 -
後日、ポイントが付与されるのを待つ
寄付が完了してから数ヶ月後、利用したポイントサイトのマイページにポイントが「承認」され、正式に付与されます。
たったこれだけで、数千円分のポイントが手に入ることも珍しくありません。
失敗しないために!ふるさと納税でポイントサイトを利用する際の注意点
せっかくの手間を無駄にしないためにも、ポイントが付与されなくなるケースを事前に把握しておきましょう。
- アプリ経由での寄付は避ける: 「さとふる」や「楽天市場」のアプリから寄付をすると、ポイントサイトの追跡が途切れてしまい、ポイントが付与されない場合がほとんどです。必ずWebブラウザで手続きを完了させてください。
- 寄付のキャンセルや金額変更: 一度申し込んだ寄付をキャンセルしたり、後から金額を変更したりすると、ポイントの対象外となります。
- ブラウザのCookie設定を有効に: ポイントサイトの経由履歴を記録するために、ブラウザのCookie設定が有効になっているか事前に確認しておきましょう。プライベートモードなどでの利用は避けるのが無難です。
- 災害支援などの一部寄付は対象外: 自治体への災害支援などを目的とした寄付は、返礼品がない場合が多く、ポイントサイトのポイント付与対象外となることがあります。
- 確定申告やワンストップ特例への影響は?: ポイントサイトを利用してポイントを得ても、ふるさと納税の税金控除の手続き(確定申告やワンストップ特例制度)には一切影響ありません。 安心してご利用ください。
ふるさと納税のポイントサイト利用に関するよくある質問
最後に、ふるさと納税とポイントサイトに関するよくある疑問にお答えします。
Q. どのポイントサイト経由が一番おすすめですか?
A. 一概に「ここが一番」とは言えません。利用したいふるさと納税サイトや、寄付をするタイミング(キャンペーンの有無)によって、最も還元率が高いポイントサイトは変動するからです。楽天ふるさと納税なら楽天リーベイツ、それ以外ならモッピーやハピタスなど複数のサイトを比較して、その時々で一番お得なサイトを選ぶのが賢い方法です。
Q. 楽天ふるさと納税の場合、楽天リーベイツと他のポイントサイト、どちらがお得?
A. 還元率だけで見れば、他のポイントサイトの方が高い場合もあります。しかし、楽天リーベイツは楽天公式の安心感があり、キャンペーンも頻繁に行われます。楽天ポイントを集中して貯めたいなら楽天リーベイツ、他のポイント(現金やマイルなど)に変えたいなら他のポイントサイト、と目的で使い分けるのが良いでしょう。
Q. ポイントはいつ付与されますか?
A. 寄付の完了後、実際にポイントが使えるようになる「承認」までには、2ヶ月〜4ヶ月程度かかるのが一般的です。気長に待ちましょう。
Q. ポイントサイトの利用は安全ですか?確定申告に影響はありますか?
A. 当記事で紹介しているような大手ポイントサイトは、プライバシーマークを取得するなど個人情報管理が徹底されており、安全に利用できます。また、先述の通り、ポイントサイトの利用が確定申告や税金の控除に悪影響を及ぼすことは一切ありません。
まとめ|ふるさと納税はポイントサイト経由で最大限お得に楽しもう
今回は、ふるさと納税をポイントサイト経由で利用し、お得度を最大限に高める方法について解説しました。
- ふるさと納税はポイントサイトを経由するだけで「返礼品」「税金控除」「ポイント」の三重取りが可能。
- 「楽天ふるさと納税」「さとふる」「ふるなび」など、利用するサイトに合わせて最適なポイントサイトを選ぶのが鍵。
- 楽天経済圏の人は「お買い物マラソン」、PayPayユーザーは「さとふるの日」など、各サイトのキャンペーンとの併用でさらにお得に。
- 「アプリを使わない」「寄付完了まで寄り道しない」など、基本的なルールを守ることが重要。
これまでなんとなく直接ふるさと納税サイトで寄付をしていた方は、非常にもったいないことをしていたかもしれません。今年のふるさと納税は、ぜひポイントサイトという「賢い一手間」を加えて、返礼品選びをさらに楽しんでみてはいかがでしょうか。まずは気になるポイントサイトに登録することから始めてみてください。
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