ANA(全日本空輸)の飛行機を利用する際、貯まったマイルで特典航空券に交換し、お得に旅行したいと考える方は多いでしょう。実は、飛行機に乗らなくても、ポイントサイトを活用すれば大量のANAマイルを効率的に貯めることができます。
「ANA航空券を買うときにポイントサイトを経由すればいいの?」「どうやってポイントをマイルに換えるの?」といった疑問をお持ちの方へ。この解説では、ANAマイルをポイントサイトで貯める「陸マイラー」の仕組みと、2025年現在の高レート交換ルート、そしてマイルを賢く貯めて使うための具体的な方法について、初心者の方にも分かりやすくお伝えしていきます。
ANA航空券の購入でポイントサイトのポイントは直接貯まる?
残念ながら、ANAの公式サイトや正規の旅行会社で航空券を直接購入する場合、ほとんどの主要ポイントサイトで直接ポイントを獲得できる案件は提供されていません。
ただし、一部のケースでは間接的にポイントを貯めることが可能です。
- 旅行予約サイト経由のツアー: 楽天トラベルやじゃらんnetなどの旅行予約サイトがANAの航空券付きツアーを扱っており、これらのサイトをポイントサイト経由で利用することで、ポイントサイトのポイントが貯まる可能性があります。この場合、ANAマイルとポイントサイトのポイントを二重取りできることもありますが、航空券単体での購入とは異なるため注意が必要です。
- 楽天リーベイツの利用: 楽天が運営する高還元率ポイントサイト「楽天リーベイツ」では、時期によって提携ショップとしてANA公式やANAトラベラーズが掲載されることがあります。この場合、楽天リーベイツを経由してANAの航空券やツアーを予約すると、購入金額の数%が楽天ポイントとして還元されます。ただし、これは楽天ポイントであり、直接ANAマイルではない点に注意が必要です。
ANAマイルをポイントサイトで効率的に貯める「陸マイラー」の極意
ANA航空券を直接ポイントサイト経由で購入するのは難しいですが、ポイントサイトで貯めたポイントをANAマイルに交換し、特典航空券として利用する「陸マイラー」という手法が、最も効率的で大量のマイルを獲得する方法として知られています。
1マイルの価値は、使い方によって1円以下にも、ビジネスクラスやファーストクラスの国際線特典航空券に交換すれば1マイル=数円〜15円以上にもなり得ます。このため、ポイントサイトでマイルを貯めるのは非常に有効なポイ活です。
1. ANAマイル貯蓄におすすめの優良ポイントサイト
ANAマイルを貯める上で、特に交換レートが高く、案件が豊富な優良ポイントサイトは以下の通りです。
- モッピー(Moppy):
- 業界最大手で案件数が圧倒的に多く、クレジットカード発行やFX口座開設といった高額案件が非常に豊富です。
- ANAマイルへの交換ルートも充実しており、後述する高レート交換ルートにしっかり対応しています。
- ハピタス(Happitas):
- 「お買い物あんしん保証」があり、ネットショッピングの利用に安心感があります。
- モッピーと同様に高額案件が多く、ANAマイルへの高レート交換ルートに対応しています。
- ポイントインカム(Point Income):
- 独自の会員ランク制度や豊富なキャンペーンで楽しみながらポイントを貯められ、ANAマイルへの交換もスムーズです。
- ちょびリッチ(Chobirich):
- ショッピング還元率が高く、FX案件なども充実しており、ANAマイルへの高レート交換ルートにも対応しています。
これらのポイントサイトで効率よくポイントを貯めることが、大量のANAマイル獲得の第一歩となります。
2. ANAマイルを高レートで交換する「ANAマイル交換ルート」【2025年最新版】
ポイントサイトで貯めたポイントをANAマイルに交換する際、多くのポイントサイトのポイントは、直接ANAマイルに交換すると交換レートが低い(例:50%)ことが多いです。そこで利用するのが、複数のポイントサービスを中継して高レートでANAマイルに交換する「ANAマイル交換ルート」です。
【2025年現在のANAマイル交換の王道ルート「JQみずほルート」(交換率70%)】
かつては「ソラチカルート」が有名でしたが、現在は封鎖されており、2025年現在、陸マイラーのメインルートとなっているのが「JQみずほルート」です。このルートは、複数のポイントサービスを中継することで、最終的にANAマイルに70%の高レートで交換できます。
ルートの具体的な流れ:
- ポイントサイト(モッピー、ハピタス、ポイントインカムなど)でポイントを貯める
↓(交換率90%〜100%) - Gポイントまたはドットマネーに交換
↓(交換率100%) - JRキューポに交換
↓(交換率100%) - 永久不滅ポイントに交換(JQ CARDセゾンまたはみずほマイレージクラブ/ANAカードが必要)
↓(交換率70%) - ANAマイルに交換
ルートのポイント:
- このルートを利用するには、JQ CARDセゾンまたはみずほマイレージクラブ/ANAカードといった、永久不滅ポイントが貯まるセゾンカードの保有が必須です。これらのカードの永久不滅ポイントが、JRキューポ経由でANAマイルへ70%のレートで交換できる特別な仕組みを利用します。
- 複数のポイントサイトで貯めたポイントを、一旦Gポイントやドットマネーに集約できるため、ポイント管理がしやすくなります。
- すべての手続きがオンラインで完結し、全国どこからでも利用できるのが特徴です。
注意点:
- 交換ルートが複雑で、複数のポイントサイトやカード、サービスを経由するため、慣れるまでは手間がかかります。
- 各ポイント交換には時間がかかるため、トータルでANAマイルとして手元に届くまでには数週間から数ヶ月を要します。
- 交換レートやルートは、将来的に変更される可能性もあります。常に最新の情報を確認しましょう。
3. ANAカードの新規発行・利用でマイルを貯める
ポイントサイトでANAマイルを貯める上で、ANAカードの保有は必須です。特に、ポイントサイト経由でANAカードを新規発行すると、ポイントサイトのポイントとANAカード独自の入会キャンペーンによるマイルの両方を獲得できるため、非常に効率的です。
- ANAカードのポイントサイト案件: ANAカード(一般カード、ワイドカード、ゴールドカードなど)の新規発行案件は、ポイントサイトで高額ポイントとして掲載されることが多いです。
- ANAカードの利用: 日常の買い物や公共料金の支払いなどでANAカードを利用すると、クレジットポイントが貯まり、これをANAマイルに交換できます。ANAカードの種類によっては、マイル還元率が高くなる特典もあります。
- ANAグループでの利用: ANA航空券の購入や機内販売、空港店舗など、ANAグループでのANAカード利用は、通常のクレジットポイントとは別にボーナスマイルが加算されることがあります。
ANAマイルを賢く使う方法と注意点
貯まったANAマイルは、賢く使うことでその価値を最大限に高めることができます。
1. 特典航空券への交換が最もお得
1マイルの価値を最も高められるのが、国際線や国内線の特典航空券への交換です。特に、ビジネスクラスやファーストクラスといった上級クラスの特典航空券に交換すると、1マイルあたり10円以上の価値になることもあります。
- エコノミークラス: 1マイル=約3〜5円
- ビジネスクラス: 1マイル=約6〜10円
- ファーストクラス: 1マイル=約11〜15円以上
注意点:
- 特典航空券の座席数には限りがあり、人気の路線や繁忙期は予約が非常に困難です。計画的な予約が必須です(搭乗日の約355日前から予約可能)。
- 2025年6月24日以降の予約・発券分から、国際線特典航空券の必要マイル数が増加する改定が行われています。
2. ANA SKY コインへの交換も検討
ANAマイルは、ANA航空券や旅行商品の支払いに利用できる電子クーポン「ANA SKY コイン」に交換することもできます。マイルの有効期限が迫っている場合や、特典航空券の予約が難しい場合に便利な選択肢です。ANAカードの種類や会員ステータスによって交換レートが異なりますが、1マイル=1コイン以上で交換できます。
3. その他のマイルの使い道
- 提携ポイントへの交換: 楽天ポイントやTポイントなど、他の共通ポイントに交換することも可能ですが、交換レートは低くなる傾向があります(例:1マイル=0.5円〜1円相当)。
- ANAショッピングA-style: ANA公式オンラインストアでの買い物に利用できます。
- ANAふるさと納税: ふるさと納税の寄付にマイルを充てられます。
4. マイルの有効期限
ANAマイルの有効期限は、積算日から36ヶ月(3年)です。失効しないように、計画的に利用するか、有効期限が延長されるANAカード(一部のゴールドカードやプラチナカードなど)を保有することも検討しましょう。
まとめ
ANA航空券を直接ポイントサイト経由で購入してポイントを獲得する機会は少ないですが、ポイントサイトで高額案件(クレジットカード発行、FX口座開設、証券口座開設など)をこなし、貯めたポイントを「JQみずほルート」などの高レート交換ルートでANAマイルに交換するのが、最も効率的にお得な旅行を実現する「陸マイラー」の王道です。
ANAカードの新規発行も、ポイントサイトとカード入会キャンペーンの二重取りができるため、ANAマイルを貯める上で非常に重要です。ANAマイルの有効期限や特典航空券の予約のしにくさといった注意点も踏まえながら、計画的にマイルを貯め、お得な空の旅を楽しみましょう。
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